「投資は怖い」と思っていた自分がDCを見直した話
社会人になってからしばらくの間、正直に言うと「投資」にはほとんど興味がありませんでした。
短期間でお金が増やせる「投機」にしか興味がありませんでした。
そんな自分の考え方が大きく変わったのが、社会人2年目に体調を崩して入院したときでした。
👉前の記事で詳細を公開しています。
病室では時間だけはやたらとあって、将来のことを考えざるを得ない状況の中で、上司がお見舞いに持ってきてくれた一冊のお金の本を読みました。
将来への漠然とした不安と向き合う中で、「このまま何も考えずに会社任せでいいのか?」という疑問が頭から離れなくなりました。
働き続けることが前提の人生だからこそ、少しでもお金に働いてもらう仕組みを作っておく必要があるのではないか。
そう考えるようになり、確定拠出年金の運用方法を見直すことを決めました。
この記事では、私が確定拠出年金(DC)を元本保証型から海外株式インデックスファンド100%に切り替えた理由と、数年間続けてきた今の状況、そして今後もこのスタンスを変えないと考えている理由についてお伝えします。
なお、この考え方がその後「積立NISA」を始めるきっかけにもなったので、その話は次の記事で詳しく触れていきたいと思います。
入院中に読んだ一冊が、投資への考え方を変えた
それまでのDCは「なんとなく元本保証型」
会社に入ったときには入社に関する手続のうちの1つで流れ作業のように確定拠出年金(DC)に加入し、選んでいたのは、説明資料の最初に載っていた元本保証型の国内株式の銘柄です。
当時は制度の仕組みも投資もほとんど理解していませんでした。
理由は単純で、「損をしたくない」「よく分からないものにお金を預けるのが怖い」「とりあえず日本の会社の株でいいや」という、深く考えないままの選択だったと思います。
将来のために何かしている“つもり”にはなれていたが、それ以上でも以下でもありませんでした。
お金の本で知った「長期・分散・低リスク」という考え方
入院中に読んだお金の本で、投資の前提が大きく覆されました。
それまで「投資=危険かつ非効率」という雑なイメージしか持っていなかった自分にとって、その内容はかなり衝撃的でした。
特に印象に残ったのは、「長期・分散・低リスク」という考え方です。短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、世界経済全体の成長に時間を味方につけて乗るという発想は、当時の自分にとって新鮮でした。
インデックスファンドは特別な銘柄ではなく、最も合理的に成果をあげ続けてきた仕組みだということです。
全世界株式やS&P500は、短期では上下しながらも、長期で見れば世界経済の成長をそのまま取り込める構造になっていて、投資は当てにいくものではなく、乗り続けるものだと初めて理解しました。
かつ利益に対して税金がかからず、優遇されている面についても始めて知ることになりました。

増えない安心より「将来への備え」を優先した
同時に、元本保証型に置いたままのお金が、実質的にはほとんど増えないどころか、インフレを考えると目減りしている可能性があることにも気づきました。
将来の不安を減らしたいなら、「減らさないこと」より「育てること」を選ぶべきだと感じるようになりました。
DCは長期運用が前提だと気づいた
DCは原則60歳まで引き出せない。つまり、短期の値動きを気にする必要がない制度です。
その前提に立てば、長期で成長しやすい資産に投資するのが自然だと思えました。
この気づきが、DCの考え方を根本から見直すきっかけになりました。
海外株式インデックス100%に切り替えた理由
銘柄は①海外株式、②インデックスファンドを100%の配分としました。
日本ではなく海外株式にしたこと、アクティブファンドではなくインデックスファンドにしたこと、どちらも本で学習した内容です。
当時はまだ資産額も大きくなく、複数の商品に配分する意味はあまりないと考えたため、割合を分けることで判断が増え、迷いや不安が生まれるのを避け、余計なことを考えずに「積み立て続ける」ことに集中するため、海外株式インデックス100%という配分にしました。
継続の結果について(数字と正直な感情)
海外株式インデックス100%に切り替えてから数年が経経過しました。
拠出額と運用成績については以下の表のとおりです。
| 年数 | 拠出累計額 | 損益 |
| 現時点 | 110万円 | +113万円 |
長期で続けた結果としては「大きく増えた」というより、「着実に積み上がっていた」という表現が近いと思います。
この間、DCの運用状況は数ヶ月に一度確認する程度にとどめていました。
日々の値動きを追うことはせず、基本的には「積み立てが続いているか」「商品が変わっていないか」を確認するだけでした。
結果として、相場の上下に一喜一憂することはほとんどありませんでした。
また、途中で投資銘柄を変えたいと思ったこともほぼありません。
事前に「長期で続ける」「途中で判断を変えない」と決めていたことと、結果がどうあれ60歳まで引き出せないことで、迷いや不安が入り込む余地が少なかったのだと思います。
この点は成績以上に、自分にとって大きなメリットだったと感じています。
もちろん、この結果は誰にでも当てはまるものではありません。
相場環境やタイミングによる影響も大きく、同じ選択をすれば同じ結果になるとは限らないと思います。ただ、自分に合ったルールを決め、それを淡々と守ることができた点については、今振り返っても良い判断だったと感じています。
DCは「増やす仕組み」より「続けられる仕組み」が大事だった
確定拠出年金(DC)を元本保証型から海外株式インデックス100%に切り替えてから、数年が経ちました。
この間に感じたのは、「どの商品を選ぶか」以上に、「迷わず続けられる仕組みを作ること」が重要だったということです。
入院中に読んだ一冊をきっかけに、長期・分散・低コストという考え方を知り、自分なりに納得したうえで運用方針を決めました。その結果、日々の値動きに振り回されることもなく、投資判断で悩む時間もほとんどありませんでした。
DCは原則として長期で運用する制度です。
だからこそ、短期的な成果を追い求めるよりも、「途中で不安にならない」「放置できる」状態を作ることが、自分にとっては何より大切でした。
もちろん、この選択や結果には再現性があるとは言えません。
ただ、自分の性格や生活スタイルに合った投資の形を見つけられたことは、今の家計管理や資産形成の土台になっていると感じています。
👉次の記事では、DCの運用見直しと同じタイミングで始めた積立NISAについて書いていきます。
なぜDCと並行して積立投資を始めたのか、どんな考えで商品を選んだのかを、同じく体験ベースで解説します。


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