積立NISAを始めたきっかけは、「資産を増やしたい」というよりも、
人生の選択肢を少しでも増やしたいと思ったことでした。
前回の記事では、社会人2年目に体調を崩して入院したことをきっかけに、
確定拠出年金(DC)を元本保証型からインデックスファンドへ切り替えた話を書きました。
その中で「長期・分散・低コスト」という考え方に出会い、
お金との向き合い方が大きく変わった感覚があります。
ただ、DCは60歳まで引き出せません。
老後資金としてはとても合理的な制度ですが、
「今後の人生すべてをDCだけに預けていいのか?」という疑問も同時に湧いてきました。
当時の自分は、
・将来が漠然と不安
・体調を崩すリスクも実感した
・働き続けられる保証はどこにもない
そんな状況でした。
だからこそ、「もっと手前の人生にも使えるお金」が必要だと感じ、
そこで選んだのが積立NISAでした。
積立NISAなら、
非課税で長期投資ができて、
必要になれば途中で引き出すこともできます。
この「いつでも使えるけど、使わずに育てられる」という仕組みは、
当時の自分にとって大きな安心材料でした。
この記事では、
・積立NISAで何を選び、なぜS&P500だけにしたのか
・月33,333円から始め、3年間淡々と積み立てたこと
・ライフイベントで一度取り崩した正直な気持ち
・それでも今も月3万円を続けている理由
こうしたきれいごとではないリアルな体験を書いていきます。
これは投資の成功談でも、誰かに勧めたい話でもありません。
あくまで「一人の会社員が、悩みながら続けてきた記録」です。
もし、
「積立NISAが気になっているけど不安がある」
「途中で崩すことに罪悪感がある」
そんな方がいれば、ひとつの参考になれば嬉しいです。
積立NISAを始めた理由|DCだけでは足りないと感じた
確定拠出年金(DC)をインデックスファンドに切り替えたことで、
長期投資の合理性は理解できるようになりました。
ただ一方で、DCは60歳まで原則引き出せません。
老後資金としては非常に優秀な制度ですが、
当時の自分にとっては「将来すべてをここに預けていいのか?」という不安もありました。
体調を崩して入院した経験から、
「働けなくなるリスク」や「人生の予定が変わる可能性」を現実的に考えるようになり、
もっと手前の人生でも使える資産を持っておきたいと感じました。
そこで選んだのが積立NISAです。
非課税で長期運用ができ、
必要になれば途中で引き出せる。
この柔軟さが、当時の自分にはちょうど良い制度でした。
選んだのはS&P500だけ|迷わないためのシンプルさ
積立NISAで選んだ商品は、S&P500連動のインデックスファンドのみです。
全世界株式と迷いましたが、
・米国企業の成長力
・情報量が多く理解しやすい
・DCとは違う銘柄であること
これらを理由に、S&P500を選びました。
当時の資産額は決して大きくなく、
複数商品に分けて配分する意味はあまりないと考えていました。
それよりも、余計な判断を減らして続けることを優先しました。
結果的に、
「この選択で合っているのか?」と迷う時間がほとんどなく、
淡々と積み立てを続けられたことは大きかったと思います。
月33,333円からの積立|最初の3年間で意識したこと
積立額は、当初は月33,333円に設定しました。
当時の積立NISAの非課税枠の最大金額です。
正直、余裕があったわけではありません。
趣味や交際費を見直しながら、
「今使うお金」と「未来に回すお金」を意識的に分けるようになりました。
相場の上下はありましたが、
頻繁にチェックすることはせず、
基本的には“積み立て設定をして放置”です。
この期間で大きく意識していたのは、
増やすことよりも、やめないことでした。
ライフイベントで一部取り崩した|正直、悔しさもあった
積立を続けて数年後、
ライフイベントの関係で、積立NISAの資産を一度取り崩すことになりました。
正直に言うと、できれば使いたくありませんでした。
「せっかくここまで積み立てたのに」「ようやく利益が増えてきたのに」という気持ちもありましたし、
投資は“触らない方がいいもの”だと思っていたからです。
それでも、
積立NISAは「人生のために使うお金」です。
無理をして現金を枯渇させるよりも、
ここで使う判断は間違っていないと当時の自分に言い聞かせました。
取り崩した後は、少しだけ空虚な気持ちもありましたが、
同時に「この制度を選んでいて良かった」とも感じました。
積立NISAを途中で取り崩すことは、決して「失敗」ではないと思っています。
本来、積立NISAは人生のために使うお金であり、必要なタイミングで使えるからこそ意味があります。
取り崩したからといって、それまで積み立ててきた時間や判断が無駄になるわけではありません。
必要なときに使える。
それが積立NISAの強さだと思います。
それでも、積立はやめなかった|今も月3万円を継続中

一部を取り崩した後も、
積立自体はやめていません。
現在も月3万円の積立を続けています。
金額を少し調整しながらも、
「投資を生活の一部として続ける」というスタンスは変えていません。
市場が好調なときも、不調なときも、
精神的な浮き沈みはあまりありませんでした。
それは、最初から長期前提で考えていたことと、
生活に無理のない金額だったからだと思います。
積立NISAは「増やす手段」ではなく「選択肢を増やす道具」
積立NISAを続けてきて感じるのは、
これは一発逆転の手段ではないということです。
ただ、
・将来への不安を和らげ
・人生の選択肢を少し広げてくれる
そんな役割は確実に果たしてくれています。
次の記事では、
自社株をやめた理由について書いていこうと思います。
積立NISAでは「目的があれば取り崩してもいい」と考えるようになりました。
一方で、同じ投資でも自社株については、だんだん違和感を持つようになります。
👉自社株をやめた理由|「儲かるか」より生活の安心を選んだ実体験


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